平成16年度 第4回講演会を開催「都市整備をめぐる最近の動き」


2月3日に開催された技術研究発表会の会場に国土交通省都市・地域整備局都市計画課都市交通調査室長の笠原勤氏をお招きし、「都市整備をめぐる最近の動き」という演題で近年の動向と、17年度の予算をアーバンインフラ中心にご講演いただきました。当日は80席の会場に椅子を30脚追加しましたが、まだ入室できない人もいるほどの盛況ぶりでした。
≪内容≫
●近年の都市再生に係わる取組み

○都市再生緊急整備地域
大都市圏を対象として内閣の緊急再生本部が13年8月に本部決定⇒都市再生特別措置法の制定を14年4月に交付、6月に施行

○全国都市再生
地方都市を対象として「稚内から石垣島まで」をキャッチフレーズに14年4月に本部決定⇒全国都市再生モデル調査の実施(15年6月本部決定)⇒まちづくり交付金の創設(16年4月施行)⇒都市再生特別措置法の改定を行い金融支援措置の創設(17年)、まちづくり交付金の充実(17年)

●都市再生特別措置法の一部改正
都市再生整備計画の区域内における開発は民間事業者が計画の作成を行い、国土交通大臣の認可が申請できる。また民間都市開発推進機構による出資等の支援が受けられる。

●都市鉄道等利便性増進法案の基本的枠組み
大都市及び政令市が中心となるが(1)速達性の向上と(2)交通結節機能の高度化に分かれる。(資料参照)
補助については第3セクター等の公的主体が対象となり補助率は3分の1。

●都市再生交通拠点整備事業の拡充(駅まち協働事業)
鉄道施設の移設・改装が可能(隣接する駅の広場を一箇所に纏める等の集約)及び補助金の対象が地方公共団体に加え協議会も入れる。

●全体予算
国土交通省都市・地域整備局については国の方針に沿って全体予算の3%減となっている。その中で都市再生推進事業が大きく予算を取っている。まちづくり交付金については昨年比1.45倍(1930億円)となっている。

○民間資金誘導の新たな仕組み〜まち再生総合支援事業の創設
まちづくり交付金と連動した民間都市開発プロジェクトへの出資や住民参加型まちづくりファンド支援、ストック再生型まちづくり支援を行う。

○民間が行う市街地再開発事業
区画整理事業や市街地再開発事業において民間主体による
まちづくりを支援。

○駅まち協働事業
交通拠点の総合的・一体的な整備を推進

○その他

平成16年度 第3回講演会を開催「平成17年度国土交通省都市・地域整備局予算の概算要求概要」


9月9日に国土交通省都市・地域整備局街路課特定都市交通施設整備室長 山本克也氏をお招きして来年度の都市・地域整備局予算の概算要求概要について説明をいただきました。

第1回プロジェクト説明会開催「ミューザ川崎の開発経緯と事業概要」


去る8月26日(木)、川崎商工会議所において、会員を対象に「プロジェクト説明会」を開催しました。
川崎市は川崎大師に代表されるように東海道の宿場町として栄えた町です。その後、高度成長期には京浜工業地帯の中核都市として主に重厚長大産業が発展してきました。そんな工業都市川崎も、時代と共に工業の街から文化(音楽)の街へと生まれ変わろうとしています。

昭和59年都市開発方針において「川崎駅周辺地区(78ha)」が2号地区に指定され、「川崎駅西口地区(23.2ha)」が平成10年に住宅市街地整備総合支援事業整備地区として大臣承認を受けました。今回取り上げた「ミューザ川崎」は「川崎駅西口地区」の中に位置し、川崎駅に隣接した川崎のシンボル的な建物です。

市制80周年を記念し誕生した「ミューザ川崎」は駅自由通路から歩行者デッキ(ミューザデッキ)で結ばれた敷地面積10,669u、延べ床面積114,322uの複合施設で、事務所46,300u、文化施設17,000u、商業施設6,100uを有しています。文化施設(ミューザ川崎シンフォニーホール)は2000人を収容するワインヤード形式の国内でも珍しいクラシック専用ホールです。平成16年7月より東京交響楽団がフランチャイズとして活躍しています。


今回は、川崎市まちづくり局市街地開発部事業推進課課長の金子氏と、(独)都市再生機構神奈川地域支社業務第一部チームリーダーの河野氏・楠村氏に講師をお願いし、ご講演を頂きました。
当日は厳しい残暑の中、会場がほぼ満席の100名を超えるご参加を頂き熱気に包まれた説明会となりました。

川崎市の金子氏からは、川崎市の概要をビデオを交えて説明頂き、更に駅周辺の開発計画とその進捗、ミューザ川崎の位置づけなど判り易く説明頂きました。
(独)都市再生機構の河野氏・楠村氏からは、ミューザ川崎の概要、プロジェクトの経緯を詳しく説明頂き、開発前の旧40番地を模した飲食エリア「40番地」の話など興味深いお話を頂きました。

美しい文化都市へと行政・民間共に熱く推進している川崎を肌に感じられる説明会でした。
最後に川崎市の金子氏より「今回は見学が出来ませんが、ミューザ川崎シンフォニーホールはトップクラスの静粛度(NC15)を実現したクラシック専用ホールです。是非一度、東京交響楽団の演奏会等にいらして頂き、川崎で音楽に触れてください。」とのお話がありました。



平成16年度 第2回講演会を開催「都市再生機構の都市再生への取り組み」

8月5日に独立行政法人都市再生機構の新しい組織と業務、事業方針等についてご説明いただきました。
当日のパワーポイントの資料を入手できます。

資料等はこちら
(ファイルは保存した上でご覧ください)


平成16年度 第1回講演会を開催「国際経済の変化と都市再生」

5月25日第17回通常総会の後、当推進会議会長 伊藤滋先生から標記の演題で講演をしていただきました。