都市みらい推進機構、都市地下空間活用研究会及びアーバンインフラ・テクノロジー推進会議(UIT)の三者合同による第2回目の講演会を開催いたしました。
第2回は、舟引敏明 公園緑地・景観課 緑地環境室長をお迎えし、『地球環境問題と都市緑化、景観・歴史まちづくりの推進』と題して講演会を開催しました。
講演では、「地球環境問題と都市緑化」と「景観・歴史まちづくり」と大きく二つに分けパワーポイントを用いて説明をしていただきました。
「地球環境問題と都市緑化」では、IPCC第4次報告書・スターンレビューなどの地球温暖化問題、京都議定書上の都市緑化等の位置づけ、ヒートアイランド対策・熱帯夜対策としての緑化、人類の生存に不可欠な条件である生物多様性の必要性、生物多様性の経済学中間報告、COP(生物多様性条約締約国会議)のCOP8クリチバ宣言・COP9ボン宣言、生物多様性の国家戦略、生物多様性基本法の成立、生物多様性のビジネス・企業への影響、良好な緑地環境をつくる政策、これからの取組みとして公共投資主導型から地域の取組みを支援する政策、国民・企業の活動にインセンティブを与える政策への方向転換、都市緑化・緑の保全におけるCSR、など地球環境と都市緑化に関する現状と課題、今後の方向性、などについて、景観・歴史まちづくり」では、歴史・まちづくりにおける明治からのあゆみ、景観の乱れの進行、景観形成における共通理念の不在・景観訴訟からの問題提起などによる景観法の誕生、景観法の性格・特徴・制度、景観形成総合支援事業、景観まちづくり教育の取組支援、景観形成の経済価値評価、歴史まちづくり法制定に向けた国土交通省・農林水産省・文化庁における方向性の一致、地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律の命名の謂れ、歴史まちづくり法のスキーム、国が積極的に関与する理由、
国の支援内容、歴史的環境形成総合支援事業、1月19日に計画認定を受けた認定歴史的風致維持向上計画事例(5市)の紹介、などについて、景観緑三法及び歴史まちづくり法の制定に携われた舟引室長の体験談も交えて、限られた時間内でしたが詳しく説明していただきました。
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