このプロジェクトは梅田2丁目において地権者が共同して敷地整序型土地区画整理事業を行い、
既存の再開発地区計画区域を変更、拡大して、大阪の玄関口に相応しい土地利用の実現および都市機能の導入を図り、
大阪・梅田の新たなランドマークを構築したものである。
このプロジェクトの前段として、西梅田土地区画整理事業、西梅田地区再開発地区計画(それぞれ昭和59年、平成2年に都市計画決定)
により道路・公園等の整備が行われ、「オオサカ・ガーデンシティ・シティ」が建設、西梅田線沿いに文化・国際・情報の都市機能を
備えた10棟の商業ビルが平成4年から平成12年までの間に竣工した。
このプロジェクトは、その西梅田地区のまちづくりの最終段階として、大阪駅方向からのエントランスを整備したものでもある。
・敷地整序型土地区画整理事業によって、2つの街区を1つに整序するとともに、各権利者の敷地形状も整形化
・街区東側は第二吉本ビル鰍ェ地権者、建物を建設し運営
・街区西側は阪神電気鉄道と望月建設の2社が地権者、建物を建設し運営
【先導性】
・西日本で初めて敷地整序型土地区画整理事業を活用して、従前の2つの街区を一体化し、敷地を整序・集約、
地区中央南北道路の付け替え(南側及び東側の拡幅整備)を実施し、大阪駅前に相応しい都市環境を形成
・大阪駅方面からの本地区及び後背エリアへの導入ゾーンとして、地上及び地下に1,000uの公開空地(エントランス広場)
を共同で整備、地上・地下共に人の回遊性を創出。
【先導性】
・ 地区計画の基本方針に沿って、周辺街区との連続性に留意し、統一感のある街並みを印象づけるオープンスペースを確保し、
安全で快適な歩行者空間の整備を行った。また、道路区域(歩道部分)を植樹帯として整備し、緑豊かなまちづくりを実施。
【独創性】
・洗練された大人の街に相応しい、文化性、希少性を備えたエンタテインメント施設を設置するとともに、来館者が主人公
となるような劇場的空間を創出
・近隣の要望と地域の活性化を図るため、撤去した道路とほぼ同位置の新築建物内に南北通り抜け通路を設置し、
その通路沿いに開放的な物販店舗等を配置
【汎用性】
・各敷地でビルの建て替えを検討している土地所有者等が共同して、土地区画整理事業施行地区を包含するよう、
再開発地区計画の施行区域の変更・拡大を行政に提案、良好な都市環境を創出するとともに容積率の緩和を受けること
により床面積の増を図り、採算性を向上
・氷蓄熱槽の設置やガスコージェネレーションの導入により管理コストの削減を図るとともに環境にやさしい施設とした。
住宅・建築物高効率エネルギー導入促進事業(BEMS導入支援事業)を活用することにより補助金を受けた。
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